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Undertaleの感想

最初に

該当ゲームのネタバレあり

2016のウィンターセールを好機にと、steamを初めて利用しました。
人生に再び支障を来たしたので羽休めです。

もっともらしい評論 > /dev/null
(客観的に見て性に合わない)
(きっと感想文でしょう)


Undertale

弾幕RPGとした方がいいのだろうか。
自機の当たり判定の小ささだけは確かに弾幕STGだが、最初から最後まで弾幕してるというわけではなかった。
こういったゲームを何かしらのジャンルに無理やり当てはめるというのは失礼に当たるのかもしれない。

難易度としては全体的に平易だと言える。
しかしそれは俺がゲームに慣れている人間だからなのかもしれないので、客観的に見る必要があるがやはり平易だ。
しかし、一部戦闘においてはそうではないので留意。

ゲーム内の言語を選択するにあたって、翻訳というのはどうしても翻訳者の意思が混じり込んでしまうのがどうも気に入らなかった。
なので原語版で普通に遊ぶことにしたのだが、当時の俺は「まあ英語なら読めるだろ」とかなり楽観的だった。
予想以上に難しい語彙を使われることが多く、結果的により多くの時間を費やすことになった。
そこに後悔はなく、むしろいい選択をしたと自負しているものの、新たにRUINSを訪れる人には有志による出来の良い日本語版を薦めたい。
(正直そんなに翻訳を見てないから責任は持てないが)

1周目: Neutral

不殺を貫き、基本的にはACTとMERCYを駆使していた。
なぜ不殺を貫いたのかというと、正直自分でも覚えてない。
作中でそれらしいことを言われた覚えがあるが自信がない。

Undertaleの世界に入り込み、まず音楽の良さに触れた。
Tobyが東方をリスペクトしているということもあるのか、ループに違和感のないものが多かったように思える。
しかし、音楽に関してそれらしい用語を並べてそれらしいことを言うことに嫌悪感を抱いてしまうので、「良かった」とだけ言わせてほしい。

Asgore

結果的には全てのルートで演出が最も素晴らしいボスだった。

家に帰りたいという気持ちを投影しながらのプレイになっていたのだが、
この戦闘の直前に彼の身の上を知ることになり、不殺プレイ中だったのも災いし、殺したくないという気持ちを強く抱いての耐久しながらTalk連打という愚行に繋がった。
希望を持って何十回と話しかけ続けたのだが、今にして思えばMERCYを破壊して「kill or be killed」の二択のみに絞らせたAsgoreの決意を踏みにじっていたのかもしれない。

Flowey

生まれながらの被害者であり、際限ないループの中で最も疲弊してきたキャラクターだと思う。
Floweytaleで確認できるプレイ時間9999:99という表示や、後に語られる「感情がなかった」「(SAVEを)最初は良いことに使おうと思った」「でもやり尽くしてしまって」「もう花でいるのに疲れた」といった言葉の端からも読み取れる。

複雑な出生や性格から気持ちを汲み取るのがかなり難しいキャラクターではあるが、
Floweyを理解するということがこのゲームの一つの目的になるんじゃないかとは思う。
ただただ哀れで滑稽に見える存在であり、彼を完全に救ってやれるルートは一つも存在しない。
Pルートですら彼だけは救済できなかった。悲しい。

Nルートラスボス戦の雑なコラ具合からFlashbackというFlashを思い出した。
急に弾幕が厚くなったので素直に避けに徹していたのだが、もしかするとあれは負けのないイベント戦だったのだろうか?
しかし、攻略法の解説が散見されることから負けがあるようにも思える。

2周目: True Pacifist

1周目の終わりにFloweyから「君ならUndyneと仲良くなれそう」と提言され、未消化だったUndyneデートイベントからやり直した。
元々不殺プレイであったため、やり返すのにさほど時間はかからなかった。

Alphys

印象が最も千変万化したキャラが彼女。
(そもそも彼女か彼かという点においても認識を変えざるを得なかった)

初めはよくいるギークだと思っていた。
口頭では常に吃音を伴い、自信がなさそうに喋る。
しかし、自分の趣味の事となると捲し立てるように話し、また電子上のやり取りではスラングを交えて饒舌になる。

しかし、Mettatonの暴走を彼女が引き起こしたということが告白される。
黒幕なのかと思いきやその動機が「自分も物語の一員になりたかったから」。
最初はMettatonの虚言ではないかと思ったのだが、CORE内部が改装されて指示に窮する様子等から、かっこいいところを主人公に見せたかったという告白に嘘偽りないことが窺える。
虚言癖持ちと言うならばそれはむしろAlphysの方で、他人から良く見られるためにやたら嘘を吐く傾向にある。

更には意図的にではないにしてもFloweyを生み出した人物であり、
自らの過ちと真摯に向き合う決意を固め、まず研究所内のAmalgamatesを帰すことから始めて、
Gルートではモンスターを主人公から守ることに奔走した。

卓越した技術を持ち合わせたエンジニアであることを除いて、作中最も人間味のあるキャラクターであると感じた。
ループの中でポジティブな方向に変化し続けていったのは、もしかしたら彼女だけなのではないだろうか。
(Asgoreも一応ポジティブかな)

Asriel

直接的な攻撃に頼らず、友達と共に状況を打開するまさにマザーリスペクトな一戦。
正直な話プレイしながら泣いてしまった。

2周目ラストになりTrue Labも経由してはいるが、未だにFloweyというキャラクターを掴みきれていなかった。
花にdeterminationを注入して生まれたのが彼であり、かなり粗暴な性格をしているという外形情報しか存在せず、
その内面を知る機会がまったくなかったのが一因であることは間違いない。

Pルートラスボス戦になってもこの気持ちは変わらず、純粋な悪役として対峙した。
そういった認識を変えざるを得なかったのはこのルートのEDから。

I want to stay with you

即答でした
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3周目: Genocide

ここからネタバレを解禁した。
というのも、NルートのラストではFloweyの提言がPルートに繋がる一助になってくれたのだが、Gルートに繋がるものが何一つなかったので「大体やり尽くしただろう」と考えたからだ。
ゲームをやり尽くした後は他人と感想を共有したいと考えるのはおかしなことだろうか?

Gルートでは各エリアごとに特定の個体数を殲滅する必要があり、更にそのエンカ率は個体数を減らすと共に減衰していく。
そうなるとエンカ作業がめんどくさいので、キー入力解除のウィンドウメッセージを伝えずに他のウィンドウにフォーカスを切り替えることにした。
すると自動でその場足踏みしてくれる。
やり方は単純で、移動しながら他のウィンドウをクリックするなりAlt+Tabで切り替えるなりすればいい。

世界の様子の変わり様もそうだが、極端にメタい発言が増えるのもこのルートから。

Sans

強かった。
最後のレーザー発狂のせいで何度かやり直した。
星蓮船独鈷杵で嘆いていたのを想起させる)

持ち物はPie, Snowman Piece*3, G. Burger*1, Junk Food*1。
Sans戦では攻撃するごとに会話が進み、特定の回数を経ると段階が移行しストーリーが進むようになっているので、回復するだけ1手損してしまう。
よって、回復量の多いものを採用すべきということに気がついた時には、手持ちのもので有効なのがPieとSnowman Pieceしかなかった。
戻るのも面倒だからそのまま挑み続けたが、結果的にはそれで十分だった。

後に明らかになったのだが、sea teaの移動速度上昇効果がかなり有効らしい。
sea teaの存在すら覚えていなかった。

そして、「何もしない」という素敵な必殺技。
Torielと交わした約束を守った上で目の前の化け物を抑え込むスマートな手段だった。

Chara = 最初に落ちた人 = プレイヤーが名前を付けるキャラ

(合ってるよね?)

人間に憎しみを抱き、「幸せではない理由」でエボット山を訪れ、地下に落ちていった。理由は明かされてないはず。
断片的な情報しか渡されないのでその実態は想像するしかない。

確かに残忍な性格に陥る下地は生前に作られていた。
しかし、その背中を押して完全な化け物に仕立て上げたのは、他でもないプレイヤーなのではないかと思う。

他人が憎くて憎くて仕方なかったが一線を越えられずにいたところを、プレイヤーの選択によりGenocideするに至れた。
自分が持っていなかった、一線を越すための意思(determinationと表現すべきか)をプレイヤーが持っているのに気がつき、Gルートラストではソウルを要求した。

Gルートが終わるとCharaの手により世界が再構築されるが、Charaの意思の前ではPルートにすら救いがなくなっている。

プレイヤー

N,Pルートの黒幕はFloweyを生み出してしまったAlphysだとは思う。
しかし、Gルートは前述の理由からプレイヤーが黒幕だと結論した。

ここで思い出すのがFloweyの言葉。
「(SAVE能力を手に入れて)最初は良いことに使おうと思ってた」
「ループの中であらゆることをやり尽くして退屈になった」
まさにこれは、N→Pと経由し一時は平和を願ったはいいものの、あらゆることをしだした(Gに分岐した)プレイヤー自分自身に重なる。

Gルートの語りを見る限りでは、Floweyもループの中で虐殺を経験しており、プレイヤーのように一線を越えられる存在であることが窺える。

そしてPルートED後のAsrielの言葉。
「気をつけて。外の世界にはFloweyみたいな奴がいっぱいいるから」

突き刺さるね

終えて

ボリュームとしては正直なところ値段相応だろう。
英語の翻訳をしながら3ルート分走った俺で15時間だった。

しかしながら端々の演出や音楽には値段以上の物があった。
とりあえずは弾幕要素があるということで、ゲーム性も十分だと言って過言ではない。
(考察自体は好きだけど、考察の余地が残されているというものに対して美は感じないので、そこの肯定はしない)

まだハードモードとかあるけどそれは後で気が向いたら