ダンガンロンパV3 の感想

steam版, ネタバレあり

ゲーム中に表示されるキー tips をパッドからキーボードのものに変更する

config.txt を編集します。

// C:\\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Danganronpa V3 Killing Harmony\config.txt
// ライブラリ > ニューダンガンロンパV3 を右クリック > プロパティ > ローカルファイル > 参照ボタン でも可

[pad]
pad_help_type = pad

↓
pad_help_type = keyboard

上記の pad_help_type を keyboard に変更すれば、
ゲーム中で表示されるキー tips がキーボード入力に対応します。
ゲーム内で表示を切り替えることはおそらくできないので、キーマウでやりたいプレイヤーは面倒ですが設定ファイルをいじりましょう。

パッド表示のままだとコトダマの詳細をスライドするやり方がまったく分からなかった。

ダンガンロンパV3

推理系の皮を被ったADV。

前作から操作方法が大きく変わり、証拠品の叩きつけ等の重要な操作は全て右クリックになりました。
会話を左クリック連打で見てると誤った選択をしてしまうこともあるので、それなりに納得の行く変更です。

時々操作を受け付けなくなる

何が原因なのかは分かりませんが、時々何の操作も受け付けなくなります。
神出鬼没すぎて条件全く分かりません。何してるんだろう?
1, 2 では存在しなかった不具合です。

1-4章

ダンロンにあるまじき良質なトリックだと思います。
1章はまあありえねえトリックなんですけど6章と合わせればそれなりに納得はできそうです。

5章

百田がエグイサルから出ずに最原の推理を否定し続ければ、
春川が殺したのか百田が殺したのか分からないままですし、
王馬の意図通りにモノクマに勝てていたような気がするんですがなんでああなったんでしょう?

6章

買う前に「ラストだけ賛否両論」って情報はあったのである程度の覚悟はできていましたが、それにしても酷い終わり方ですね。
俺は投げっぱなしエンドは大嫌いなので、もちろんこの点に関しては大きく減点でした。
とはいえ、ここまではシリーズでもトップの出来だとは思うのでかなり残念です。

どこまでが本当でどれが嘘なのかを全てプレイヤーに委ねてしまうって、推理ゲームでやっていいことなのかなと素直に感じます。
推理ゲームっていう前提がおかしいってことはないはずですよ、だったら裁判とかやらせずに勝手にキャラ同士で展開してくださいとしか言いようがないですし。
ジャンルも「ハイスピード推理アクション」だそうです。

投げっぱなしエンドに輪をかけて無残さを出してしまったのが思い出しライトの存在です。
本当に何でもありになってしまいました。
一応、思い出しライトを使用する前までは各人の本質を一瞥できそうな余地もあるんですが、
白銀いわく「改めてキャラを植え付けている」そうなのでそこも潰されたかなと感じています。

一方で、"フィクション"周りに関してはありかなと思っていますが、
あえてフィクション扱いにする必然性がその後の展開からは見出せませんでした。
きっと"プレイヤーに本当に伝えたいこと"がどこかにあって、その一端を表現したのが過去作フィクション扱いなんでしょう。
それくらい支離滅裂で繋がりがよく分かりません。言いたいことが先行しすぎています。

1章の再推理

これは良かったと思います。
誰もが「それは成功するわけねえだろ」って思ったでしょうし、実際そうでした。
V3 の評価点です。

現実で演者が最原のような対応を取った場合

きっと視聴者間では過熱しすぎる演者叩きで盛り上がり、番組そのものはかなりの熱意と共に存続すると思います。

下ネタがもっときつくなってる

モノクマ劇場の冷笑ネタもそうですが、周りを下に見る系のオタクってなんで過剰な下ネタが好きなんでしょうね?
これってラノベとか深夜アニメのノリなのかな

ダンガンロンパ 1, 2, V3 の総評

主観丸出し

まず最初に、一番好きなのは2の5章です。
V3の5章は評判はいいみたいですが、謎解きも楽で歯ごたえがあまりなく、
協力に至るまでの百田の心移りにも違和感あるし、前述したようにエグイサルから降りる判断に至ったのにも何もかも感情移入できなくて本当によくわかりませんでした。
完成度で言うなら正直V3の中でも下の方だと感じています。

しかし、2は1-4章が正直そこまででもないので全体的に見ればV3のパフォーマンスが優れていると考えています。
V3 > 2 > 1 の順で面白かったことになるでしょう。

逆に、キャラ付けで言うなら不等号がまんま逆で V3 < 2 < 1 の順で優れていると感じてます。
キャラ設定が最も優秀だったのは1で、おまけ要素等によりキャラゲー要素がとても強かったのはV3になるでしょう。
この点でもV3はシリーズでも優れてると考えてます。

おしおきに関してもV3のものがトップで、具体的には V3 > 1 > 2 の順で良かったです。

システムに関しては順調に進化していった印象で、V3 > 2 > 1 の順で良かったとしたいですが、
V3 は前述通りよくわからない不具合があり快適にプレイできたとはとても言えません。

V3 のシステムでプレイし、1のキャラがV3の1-4章と2の5章と1の6章のトリックでコロシアイをしてくれればそれが最高でした。

推理ゲームとしてはあまり見たくない

どれもトリックが容易であり、謎を多く残しながら裁判パートに移行するのが常です。
議論の流れもプレイヤーを丁寧に誘導してくれるもので、
基本的には「読み物を見ている」という感覚で遊ぶものだと思います。

推理ゲームのフォーマットとしては優れているものがある

結果的には推理の余地はあまりない展開で進んでいくシリーズですが、システム的には推理ゲームとしてはとても優秀だと感じています。
もっとシナリオが洗練されれば同ジャンルの他ゲーの追随を許さない程度には隆盛を誇れそうな気がします。

キャラゲーとしては中途半端

一応全員分の通信簿なりが用意されてはいるのですが、デスゲームである都合上仕方ないことで、
後半まで残るキャラと序盤で消えるキャラの情報量に極端な差が出てしまいます。
デスゲームとキャラゲーというのはあまりシナジーがないというか相性が悪いのかもしれません。

終盤まで残るキャラに自分の好みが刺さるキャラがいればまた別の感想になるのかもしれません。
狛枝は好きです。

基本的にはプレイヤーの逆張りを前提としたストーリー

魅力であり欠点でもある点です。
プロデューサーなのかディレクターなのか誰の影響なのかは分かりませんが、終始プレイヤーの逆張りで進みます。

「この展開はプレイヤー考えてないでしょ?」という予想の裏切り方は脳が容易に刺激され簡単に楽しみのカロリーが稼げてしまいます。
正直なところ予想を裏切るというのは誰でもできることで、
クリエイターの方からすると「こういう展開にもできるけどプレイヤーの興を削ぐからあえてやる必要がない」とするものも含まれています。

ダンガンロンパにおける逆張りはいい方向に進んだもの、悪い方向に進んだものどちらも存在するかと思います。
V3の6章においてはどう考えても悪い方向に進んだもので、もしかするとV3の1章もそういうカテゴリになってしまうものかもしれません。
しかし、1のモノクマ大山のぶ代さん起用なんかは逆張りの最たるもので、国民的アニメの主人公の声を悪役のマスコットに添えたというものですが、この点に関しては大成功したと言えます。

V3の6章で"どれが嘘なのか分からない状態にしてしまった"というのは、
端から見ると「逆張りしすぎて収集つかなくなってしまったから風呂敷畳まずにプレイヤーの裁量にお任せしました」というようにしか見えませんでした。

雑感

ダンガンロンパ1+2+V3 で2,500円くらいだったと思います。
このボリュームでまあまあ楽しめたので良い買い物でした。
当時フルプライスで買った人には申し訳ないのですが、そこまでの価値はないです。

前述のとおり、フォーマット自体は本当に優秀です。
これでシリーズが終わってしまうのかと思うと心底もったいないです。
優秀なライター付けて新作作ってほしいんだけどな, だめかな

改めて言いますが、何から何までもったいないな、という言葉を噛み締めるシリーズでした。
もっと上手くやれたんじゃないかなぁと。

色々言いたいことはあったのですが、ある程度は吐き出せたのでここで終わります。
いつも以上に走り書きでした