アズレンアニメの感想 10話

オロチ進水回

10話

それなりの速さで話が進んだ回となりました。
(正直放送から一夜明けた今、これを書いてて話があんまり思い出せないんですが)

オブザーバー「そもそも本物って何?」

"ダックテスト"
If it looks like a duck, swims like a duck, and quacks like a duck, then it probably is a duck.
(アヒルのように見え、アヒルのように泳ぎ、アヒルのように鳴くならばそれはもうアヒルだ)

オロチ計画とは天城を復活させるための計画ではなかった、というのが明らかになりました。
赤城は天城と会えるとばかり思っていましたが、オブザーバーの「死者をも生み出す」という甘言に釣られただけでした。
オロチとはあの量産型に似た巨大艦船そのもののことを指していました。

"黒箱が貯めるもの"に関してはオブザーバーの発言にもあった通り、
「あらゆるデータ(=思いそのもの)を蓄積する」というのが正しい理解です。
艦船が戦闘で稼いだ経験値だけでなく、艦船の精神等をも取り込むというのが本当の黒箱です。

赤城の精神はオロチ内に幽閉されている状態で、
そこで優しい天城の幻想を見せられ懐柔されてしまっている状態なのでしょう。
幻想というよりは実際の天城の記憶もオロチに混じっている状態かと思われるので、
赤城からしたら疑いようがなく本物の天城に見えていてもおかしくはない。
中身(記憶または精神)が同じなのだから本物だと思い込んでしまう。

この前提でエンプラとコードG(または天城)が邂逅した場面を見ると、
エンプラが見たのはセイレーンが作ったコードGや天城の形をしたオロチというのは確定。
つまりコードGの記憶もオロチに混じっていることになります。
(いつかエンプラが見た"負傷したセイレーンを抱くコードG"のシーンも、おそらくはオロチに溶け込んだコードGの記憶の片鱗)

戦艦に逆戻りした加賀

もうめちゃくちゃだよ
正直天城イベ見てる限りだと赤城より加賀のが天城にべったりなんだけどな

加賀が赤城と天城のオロチ世界に足を踏み入れて、かつ加賀の目のハイライトが消えてるしオロチの傀儡状態とも取れるんですが、
オロチの見せる幻想に触れたからといって完全に精神が取り込まれるわけではなく、
エンプラのように現世に帰還できる例もあります。

加賀の精神がオロチに取り込まれたと決定づけられるものは何もないので、
自らの意志でオロチに乗ったのか傀儡となっているだけなのかは何も分かりません。
(邂逅シーンを見る限りでは、決意の表れから前者のが可能性としては高いかなと思います)

1話加賀「この体は姉さまの!」

そして今改めて考えるこのセリフ。

黒箱が精神や記憶を取り込むものであるというのが分かった今、
物理的な肉体に関しては本当に姉さま(天城)のものなのだろうか、という疑問が湧いてくる。

姉さまが赤城を指すのだと考えるには根拠が薄いような気がしてならないが、
ここまでの解釈通り天城を指すのだと仮定しても矛盾が生じる気がします。

実際これどう解釈したらいいんでしょうか?
オロチ(天城)に捧げるための精神を保持しておくための箱としての肉体、って肯定的に捉えればいいの?

セイレーンはなぜオロチを求めたか

まあエックス対策なんだろうけども

セイレーンが束になってもあの惨状になるような相手に対して艦船一つでどうにかなるんだろうか。
「あらゆるものを生み出せる」とまで豪語してしまったのだが、それに見合うパフォーマンスを作中で見せることはできるんだろうか。
あれこれ御託並べて結局できたのがお舟だから違和感すごいわ
(これでオロチ沈んだらオブザーバーのはしゃぎ方が恥ずかしくなるじゃん)

11,12話放送延期

この度、12月に順次放送・配信を予定しておりましたepisode 11、episode 12を、より多くの皆様に喜んでいただけるクオリティでお届けしたいという思いから、放送時期をそれぞれ2020年3月13日(金)、3月20日(金)に変更させていただく運びとなりました。
放送を楽しみにしていただいている皆様には、突然のお知らせとなり、また、お待たせしてしまうこととなり誠に申し訳ございません。
NEWS|TVアニメーション『アズールレーン』公式サイト

いろいろ言いたいことがあるのですが、
そんな状態でなぜ放送を急いでしまったのかという疑問が最初に来ます。

「原作で紐解かれていない謎をアニメで解いちゃいけない」という制約があるのか、
「新興会社でとにもかくも実績や収入が欲しかった」という焦りがあるのかは分かりませんが、
結果として制作されたアズレンアニメはどちらかといえば不満のある出来であり、
原作ファンとしてはひたすら落胆するものでした。

俺は作画なんかよりもストーリーが真の癌だと思っているので、
既に10話進めてしまったものを3ヶ月据え置こうがそこは変えられませんし、
残り2話で劇場版並みの壮大な絵を見せられたところでこの留飲は下げられません。

構想をしっかり練ってほしかったと嘆くばかりです。
前述のような制約があったのならもっと時間を置いても良かったのではないでしょうか。