最初に
該当ゲームのネタバレあり
steam版です
(steam 2018サマーセール対象ゲーム)
取ってつけたようなストーリー
前作Portalできれいに締めたはずですが、
あの後に主人公の拘束が行われており、再度施設に戻されることになりました。
ところで、前作GlaDOSは無機質なベースの中に、人間的な怨嗟の感情が少々混じってるところに愛嬌を感じられましたが、
今作GlaDOSは人情に溢れすぎてて素直に気持ち悪いです。
おそらくは不気味の谷現象に近いものを感じます。
施設を縦横無尽に駆け回る
前作Portalは最初から最後までテストでしたが、
今作ではテストのほかに施設からの脱出という明確なプロセスを踏みます。
前作で世界観の全体像が把握できているため、
「再び施設に戻された」というスタートラインから始まってしまうと、
どうしてもプレイヤーの頭にも施設脱出が最終目的なんだと強く刻まれてしまいます。
その上で施設脱出フェイズがゲーム中に存在するので、
テスト中のように閉鎖空間ではなく、だだっ広い空間を移動することに繋がります。
誘導が丁寧すぎる
いちいち広すぎるのでどう移動したらいいのかと脚を止める展開が増えますが、
例えばポータルを打ち込める場所(白い壁)が「ほれここに打つんじゃ」とばかりに設置されており、単純に謎解きの快感が削がれます。
途中で途切れている連絡橋を見れば「ここに飛び乗れ」、
ぽつんと設置されている白い床を見れば「ここから飛び出せ」と、ひたすら誘導される作りがかなり多くなります。
前作と相対的に高難度化
というのも、アクションの側面が強くなりました。
時間制限を意識するテストが増え、
特に重力操作のギミックの追加の影響で、タイミングよくポータルを設置するテストも増えました。
前作Portalの良かった点として挙げたい、一手一手でじっくり考える時間があるというものが覆されました。
これはこれで面白いとは思うのですが、Portalじゃなくてもいいなぁと思うこともある。
雑感
205円で購入し、本編クリアまで5時間ほど。
かなり扱き下ろしてますがそれでもかなり面白いですよ。
傑作とまでは言うつもりはありませんが、満足しました。いいゲームでした。