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概要
昨年 12 月頃に広島旅行に行った時の覚書です。
流行り病に凪が訪れ、広島のその日の新規感染者が 0 人になっていた時期です。
「いずれまた流行るだろうから今行かないともう行けなくなる」との見込み通り、
年明けからまた爆発的に流行り始めて旅行に行けなくなりました。
日程
1 日目: 呉
2 日目: 宮島
3 日目: 尾道
呉
広島空港から近いところを見て回ろう、ということで呉に向かいました。
この広島旅行自体、アズレンコラボのるるぶの呉特集部分を読んで「呉良さそうだなー」と思ったのがスタート地点です。
軍港はここまで横須賀しか訪れていないというビギナーっぷりでしたが、面白い場所でした。
ランチ: 港町珈琲店
広島着で既にお昼時だったため、ランチのために港町珈琲店に訪れました。
アレイからすこじまのすぐそばの立地で、潜水艦を望みながらコーヒーが楽しめるというコンセプトです。
ここでは牛すじカレーを頂きました。やや甘口で後から辛みが来るタイプです。
思ったより濃厚だったので酒が飲みたくなった記憶がございます。
サラダにドリンクバー付きなのですが、当店の変わったサービスとしてピザ食べ放題がついてきます。
店内で焼いたいろんな種類のピザを定期的に「いかがですか」とお客様に振舞う仕組みでして、
生地は薄めでチーズも気持ち程度ですが、具が豊富。
どのピザもおいしかったですが、お互いきのこのピザの評判が良かったです。
テラス席ではなく店内の席を選択しましたが、
風景が素晴らしいので特に夏の晴れた日とかはテラス席でもいいのかなと思います。
本当にいい立地でした。
歴史の見える丘
造船ドック(の一部)を一望できる場所です。
点在している巨大クレーンが深く印象付けられた、迫力のある場所です。
こんだけでかい施設だと保守大変だろうなぁと気苦労が感じられました。
既に日が傾き始めていたのでいい感じの写真がいっぱい撮れました。
ぜひ夕暮れ時に訪れるのをオススメします。本当に絵になります。
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)
個人的に呉のメインとして訪れようとしていた施設です。
潜水艦あきしおがそのまんま目印になっていて非常に分かりやすい。
海上自衛隊の成り立ちをベースに、その都度活躍した設備等の紹介をするという流れになっています。
恥ずかしながら軍事知識がほぼないもので、機雷の掃除が最初からずっと主な役目であることも知りませんでした。
そのような我々のような初心者でもすんなり入っていける程度には分かりやすいです。
施設内展示は機雷の詳細や機雷を除去するための各設備の紹介に終始していました。
潜水艦内での過ごし方であったり、実際に入って回るというような体験型のコンテンツは途中から色濃くなったかな。
あきしおですが、さすが潜水艦と言わんばかりの狭さが最大のインパクトでした。特に寝室。
これ乗員のストレス管理どうしてたんだろうとずっと疑問です。
(ご飯が妙に豪華だったので食事がストレス解消だったんだと思ってます)
その日の最終タームに訪れた我々が時間ギリギリまで展示を見続けるものだから、
スタッフの方がガイドのように一緒に回り、詳細なナビゲーションをご教授頂いてしまいました。
本当に親切な方々でした。本当にありがとうございました。
お土産に最適なデフォルメあきしおガチャ
オプションがランダムなだけで全てにあきしお本体が付いてくるというガチャ、お勧めです。
宮島
1 日使ってがっつり回りたかったので 2 日目に持ってきました。
高速船
広島港から出ている宮島行き高速船を利用しました。
宮島水族館に行く予定があったのでみやじマリンパックとかいうセット販売チケットを購入しました。
成人区分だと 3,400 円(高速船往復) + 1,420 円(水族館)ですが、当該チケットなら 4,000 円です。若干得。
高速船ですが、なんといっても 2 階のデッキ席がお勧めです。
季節によっては風が冷たく感じられるかと思いますし、
我々の旅行は既に冬に差し掛かっていただったので普通に肌寒かったですが、
入口に近い席は割と風除けできていい感じでした。
意外と最終便が早め(17 時くらい?)なので宮島に滞在できる時間は実はそんなに取れません。
水族館を満喫しすぎて時間ギリギリだったので走って高速船に向かいました。
鹿
鹿がいっぱいいます。みんな角がないのが特徴です。
調べたら角の方は切ってるらしいですね。理由には納得してます。
我々が訪れたほぼ全域にいる印象を受けました。
糞害とかどうなってんだろ
宮島おもてなしトイレ
どういった意図かは存じませんが、公衆便所が一大施設になってます。
きれいに整備されており、広々としたスペースに和風テイストな装飾が印象的なトイレです。
トイレ事情って旅行中常に気になるようなものなので、ここまで気合を据えてくれるのは本当に助かります。
本当に施設と言っていいくらいにはでかいので待ち合わせ場所にもできそう。
いやマジでこういうのは助かる
紅葉堂
揚げもみじというもみじまんじゅうを揚げたものを提供している店です。
そんなんおいしいのかと半信半疑でしたが、思いのほか食べやすくて良かったです。
ただ、和菓子の慎ましい甘さを楽しみたいユーザには向かないのかなと思います。
居酒屋で初手唐揚げを好むような、若干ジャンキー志向な方にお勧めです。
まあ油ものだしね。
いろんな味が提供されておりまして、彼女はチーズにハマってました。
無難にこしあんもおいしかったです。
ランチ: 牡蠣屋
牡蠣に特化した定食屋です。
定食屋、とは言いましたがバーのようなテイストの方が近いのかもしれません。オシャレです。
もちろん酒類の提供もあります。
牡蠣屋定食と生がきを頂きました。
東京で食べるものより磯を感じる味です。好き嫌いあるでしょうね。
大きさはまあまあ大ぶりだけど特筆するほど大きくはないかな。
我々の味覚に合致したのは牡蠣フライとオイル漬けでした。
オイル漬けはテイクアウトコーナーにも並んでおり、「帰りがけに買う」というスケジュールを立てた結果、
広島行きの高速船の時間がギリギリで店に寄れなかったとかいう悲しい結末を迎えました。
昼に買っとけよ
厳島神社
大鳥居は数年前からずっと修理工事中。
コロナで観光客も減少してるしいい頃合いなんだと思う。
干潮時の観光になったけど、満潮時の方がたぶん面白い場所だなとは思った。
地面を見ると確かに貝類等が見られた。
お土産にしゃもじを買いました。普段使いする勇気はありません。
面白い文化ですね。
大聖院
例の荘厳なスポットがどこにあるのか分からずじまい。
そもそも一般公開されてるのかもあんまり調べてなかった俺の落ち度。
みやじマリン 宮島水族館
我々は水族館で延々と時間を潰せる人種なので、宮島は実はこれがメイン。
特に大きくなく、規模感で言えばサンシャイン水族館に近い気がします。
他の水族館と差別化が図れるコンテンツは牡蠣いかだとはつこい庵でしょうか。
牡蠣いかだはおそらくここでしかやってない水槽だと思います。
動きがないのでいつまでも見続けられるといったものではありませんが、いいものが見られました。
入口の装飾からして和テイストにしたいのかしたくないのか半端な感じですが、はつこい庵は和に振り切ってます。
鯉や金魚が好きな方は必見です。期待をそこまで大きくしてなければ満足できると思います。
彼女は頂天眼が気に入ったようでした。
尾道
活字や映像、いろんな作品の題材にされている街。
何がそんなに創作意欲をかきたてるのだろうとずっと興味がありました。
からさわ
アイスモナカのお店。
最中が想像以上にサクサクです。
アイスの方はアイスクリームとシャーベットの間くらいの口溶けが非常に良く、あっさりとしたものでした。
近くに住んでたら帰りがけに買うのをルーティーンにしてそう、と思うくらいには好き。
ランチ: 壱番館
尾道ラーメンの代表格だそうです。
醤油ベースのスープに背脂、中でもいりこだしを用いているのが特徴だとか。
ただ、こちらのラーメンはあまり魚介系の印象はありませんでした。
いりこだしを期待している場合は別の店でもいいかもしれません。
なんなら背脂もそこまでの量じゃないので普通の醤油ラーメンといえばそうなります。
角煮ラーメンを頂きました。
角煮は本当によかった。ラーメンにこんな合うんですね。
角煮らしく白髪ねぎもついてきていよいよ角煮です。
スープはどちらかというと濃いめで若干の甘味を感じるタイプ。
家系ユーザだったらちょっと薄いと感じる程度のラインです。
茎わかめが入ってるのにはびっくりした。面白いですね。
千光寺
ロープウェイが稼働していなかったので登山下山どっちも徒歩でしたが、それほど負担ではありませんでした。
道中も楽しいのでむしろ徒歩の方がいいと思います。
道中、かなりの数の廃屋がありました。
景観を守るためなのか、解体する費用が捻出できないのかは定かではありませんが、
ある種の好奇心と興奮を刺激するものであったのは確かです。
廃屋の 1 つには相当昔に生産されたと推察されるファンタが転がってました。
猫の細道とされるスポットがあり、ここに関わらずいたるところに猫が姿を見せていました。
どいつもこいつも肥えてたのできっと観光客にいろいろ貰ってるんだろうなと思います。
石鎚山鎖修行という鎖を使って岩場を上っていくスポットがあります。
大人は 100 円で paypay による支払も可能のようです。
アスレチックのようで童心に帰って楽しんでいましたが、安全面の配慮はそれほどなされておらず、
毎年怪我する人が絶えないんだろうと感じました。
登り切ったところから見る尾道水道は素晴らしかったです。どこから見ても絵になりますね。
ネコノテパン工場
道中に小さなパン屋がありまして、計画時点から気になっていたところです。
とんでもなく狭いスペースに 3 名のスタッフがいらっしゃいました。
パン自体はどれも小ぶりです。無難においしい。
広島市内ディナー
ディナーは基本的に広島市内でした。
薬研堀 八昌
行くからには当然、広島のお好み焼きを食べたいと選定した店。
そば肉玉 + ネギを頼みましたが、ボリュームがすごくて最後の方ちょっと苦しかった。
生地のパリッとした感じがたまりません。
結局ソースありきの味になってしまうのはそうなんですけど、また食べたいですね。
お好み焼きが来るまでつまもうと頼んだチャンジャもネギ盛りだくさんでおいしかったです。
店で作っているものかどうかは不明です。
くにまつ
汁なし担担麺のお店です。
広島と言えば〇〇、の 1 つに汁なし担々麺があるそうで、せっかくならと食べに行った。
辛さはそれなり(調整が可能でほどほどの辛さにした覚え)で、トッピングに頼んだ温泉卵が本当にいい感じでした。
麺はもちもち。
食レポ苦手で申し訳ないのですが、程よく辛い中で食べやすくておいしかったです。
ホテル: ダイワロイネットホテル広島駅前
立地はいいんじゃないかと思いますが、繁華街からは微妙に遠いので電車等の利用が必須になります。
あと、ホテル自体の場所はすぐ理解できるのですが、入口が分かりにくかった記憶があります。
ホテル自体ができたばかりなのもあり、とてもきれいな内装でした。
清潔感においてまったく文句の付け所がなかったのを覚えております。
朝食のビュッフェは満足できる種類が用意されているように感じました。
尾道ラーメンが食べられる、とのことですが背脂は確かありませんでした。
朝からこってりはちょっと違う気がするのでこれはまあ。
周りの風景を見ながらの食事がとても良かったです。程々に緑が残ってるってやっぱり重要ですね。
枕の種類が何種類かあり、寝付きが悪いと感じたら変更を申し出ることができるサービスがあります。
彼女がこれで助かりました。ありがとうございます。
あと、実は初めて天井シャワーを体験しました。温度調整が難しい。
観光と飲食の苦しさが感じられた
今回の記事を書こうと思っていた動機です。
どの施設も人が少なく、大変苦労しているように感じられました。
これだけ丁寧な接客ができるのに、と心苦しくなりました。
繁華街は金曜の夜ですら活気がなかったように見られます。
駅の人通りは多いように感じられたので、単に飲食離れが確実に進んでることが伺えました。
これは広島に限ったことでもなく、東京でも見られる現象です。
とはいえこのご時世、観光なんてもってのほかで飲食もテイクアウトのみの利用になってしまってます。
"流行り病が落ち着いたらまた行くよ"とは言いますが、そこまでを耐えるのも相当な苦労でしょう。
何らかの手段で黙って金を落とす以外に支援する手段がなく、観光に対しては何もできない状況です。
なので、せめてこうして他人に勧められる施設等の情報を公開しよう、という運びです。