ALGS year3 sp1 playoff の感想

PAD は情熱を失うらしい

環境

グループラウンドやルーザーズ 1 といった比較的レベルの低いロビーでは端ムーブのチームが増えるのか彼らが目立っていましたが、
ウィナーズ 1-2 や決勝といったレベルの高いロビーでは先入りの傾向がありました。

キャラピックは本当に多種多様でしたが、WE/SP 共にヴァルとシアの採用が特に高かったです。
前回の ALGS year2 ChampionShip で大暴れした FURIA の影響で競技シーンやカジュアルシーン全体でシアが爆増しましたが、
その影響が未だ残っているようでした。(そりゃシアナーフ一切入ってませんしね)

AN
の伝家の宝刀であったワトクリヴァルは他地域にもちょこちょこ採用チームが見られ、
ヴァルシアに次ぐ採用率になっていたのがワトクリ(+バンガ)でした。
当の AN はプロリーグ通りバンガシアチームの方が多かったように思えます。

バンガでモク炊いてシアウルトやデジスレで殴る、といった戦法は LAN においても本当に有効でした。
他チームからの射線も切れるので基本的に刺さります。

環境の成熟

「ファイト強いからムーブダメでもいいよね」「研究めちゃくちゃ頑張ってるからファイト弱くてもいいよね」が許されなくなり、
総合的にどのパラメータも特化していなければ上位に絡めなくなったように思えます。

特に今回の決勝は WE/SP 共に南に安置が寄りがちで北側ランドマークのチームは総じて苦戦を強いられており、
チームのパラメータに「ランドマークの良さ」が堂々と入ってしまった印象でした。
こうなるとどんなにファイトが強くてムーブが良くても中に入れないんじゃないかなぁと。

チーム別

FNC

半分ファンボなのでコマセンで常に追ってました。

キャラピックはプロリーグ中と変更なく、WE/SP 共にシアバンガヴァル。
ずっとジブだった meltstera がバンガに変わり、シアの yukaf と共に前衛をすることになり、
ヴァルの matsutash が基本的に後ろで裏を切る動きをします。

構成変更により連携力が多少落ちた感

yukaf と meltstera は阿吽の呼吸でオーダー/サブオーダーの役割も完全に息が合っていたのですが、
問題は matsutash があまり戦闘に加われない、場合によっては前衛の 2
人が部隊を壊滅させた後に到着することもあり、
枚数の少ないファイトを選択することが多かったように見えました。

matsutash 自身は本当に丁寧かつ上手い pad で、ちゃんと高火力が出せる選手です。
事実、ALGS year2 CS では meltstera がジブだったこともあり、しっかり戦闘に参加していたのでキル数でも目立っていました。
しかし、今回は前述のチーム方針の変更の影響のためかそこまで奮っていませんでした。

とはいえこの状態でもファイトは随一の強さを誇っていたので、
更に連携できるようにしたらダウンが減るんじゃないかなーとか甘く考えてます。

永遠の課題: ムーブ

ムーブって言ってもあれだけ南安置多かったらどうすりゃいいんだよ!
って本人たちは立場上絶対言えないから俺が代わりに言っときますね。

とはいうものの、ある程度北に寄った ウィナーズ 1 に関してはやっぱりムーブは課題かなと感じました。
IGL は経験だと思うんですけども、最強地域である NA の大会に足繁く参加する必要がある他、
そもそも今自分以上に経験のある IGL に経験値では理論上追いつくことができないので、改善が難しい点ではあります。

ファイトに自信があるからこそ多少猪気味になってるかな、とは思いましたが、
無事に潰し切れるならそれが最適解ですし結局紙一重なんですよね。難しい。

後はランドマークですね。
WE/SP どちらも少々厳しいところを取ってるので制約がある状態です。

NRG

nafen がとにかく強かったです。
NRG に久々に来た pad の gild も高火力でしたし、sweet が相変わらずキルマシーンでした。

WE は先入り、SP はキルムーブと切り替えていたチームで、
比較的 SP が安定していなかったのですが、決勝 4 試合目で見せたとんでもない 20
キルチャンピオン(+ MP 点灯)で大きく跳ねたりと見てて面白かったです。

6 試合目は相手が TSM だと認識して突っ込んだのか

VC 聞いててもそんな感じしなかったんですけどどうだったんでしょうか?

TSM

終戦の最終円ヴァルジャンプは今まで見たどのヴァルジャンプよりも優れているものでした。
もはや"あのジャンプ"だけで誰もがこれを連想しなくてはいけないとかそんな次元です。
こんなんで優勝決められたら納得するしかない。

あんまり視点追ってなかったんですけど、決勝のドーム安置の判断も良かったですよね。

JZ

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Zaine の活躍が目覚ましかったです。

そんな JZ もルーザーズ 2 では苦戦を強いられていました。
ファイトが強くてムーブも良いチームだけが上位に行くというのは自然ですね。

ALL

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ALGS スタッフが誰よりも注視してそうなチーム

nil

別室参加が許可された

XSET の Nocturnal がコロナ陽性により確か初日だけ別室参加でした。
ALGS の LAN で別室参加が許可されたのは今大会が初です。

Caprah 帰ってこい

特に SNS の出現からネットが一気に息苦しくなってしまった気がします。
そりゃ一定のお叱りは受けるべきでしょうが、あれで選手生命終わりにするのは本当にもったいない

4 月を迎えるため選手が一気にいなくなりそう

特に休学している選手ですね。
個人的には現状の競技シーンの背景を考えると素直に学業を頑張った方がリターンが大きいとは思いますし、
転機が訪れる人がそれなりに出てくるんじゃないかなと思っています。