steam 版, ネタバレあり
It takes two
マルチ専用3Dアクションパズルゲー。
難易度は低めでゲームに慣れてない人でも十分に遊べるかと思います。
これを野良でやるというのはかなり勇気がいるなと思いますが、
そこまで詳細な内容の伝達はしなくても大丈夫なので最悪テキストチャットでも遊べなくはないのかなと。
基本そこまでアクション力が要求されるものではないですし、
難しいところはギミックに再現性があるので覚えれば行けたりもします。
かなり遊びやすいゲームです。
パズルも難しくないです。
映像がきれいでオブジェクトの質感にこだわりがあるように感じられました。
映画を見ているよう、というのは言い過ぎかもしれませんが、近い感覚です。
多彩なギミックと単純明快な操作
このゲームは基本的に走るか飛ぶか、そしてアクションかの3種の行動さえ覚えていれば問題ありません。
章ごとにアクションの内容が変化しますが、ボタンの数は特に増えません。
パーティーゲーかのような遊びやすさへの創意工夫の徹底には感動すら覚えます。
一方で、できることの制限はプレイヤーを束縛する効果も生むかと思いますが、
割とフリーライドできるステージが多かったので窮屈だったという印象はほとんどありません。
coopゲーは詰まってしまうと本当に空気が険悪になりますし、
幅広い相手をマーケティングの対象にしたいなら難易度という壁は結構高く厚いものなんですよね。
嫌悪感の残るストーリー
雰囲気にだけ言及すればジュマンジみたいな子供でも理解できて暗くない感じのストーリーですが、愛娘の扱いだけがどうにも解せない。
泣かすことに何の抵抗もなかったり、娘の愛用品を損壊してもそこまで後ろめたい気持ちを出さない。
仲違いした夫婦、というのがスタートラインなのでギスギスしてるのはいいんですが、
これを再び結びつけるのが娘になるというわけではないどころか障害物かのような扱いで、
なんか妙にリアルだなぁと思いました。
あと、家の収入基盤であり多忙でなかなか帰ってこれない妻に対して、
半ば仕事を投げ出している低収入の夫が「いやお前家に帰ってこないじゃん」「お前俺の庭いじり褒めてくれないじゃん」って嘆いてるのは本当に理解できないし、
結局ここら辺の具体的な対案も作中で触れられてなかったような気がします。
多数の違和感を抱えながら夫婦は和解するわけですが、
結局またダメなんだろうなぁと感じさせる程度にはあんまり説得力のないストーリーでした。
映像美
これは言葉では語りにくいなぁ
オブジェクトの質感が本当にいいんですよ。
作中ではいろんな世界を歩いて回るわけですが、この点は本当にすごい。
今作は映像作品としても価値の高いものだと感じています。
雑感
全実績達成まで 15.8 時間でした。
割引後 3,225 円とセールでもまあまあ高い割りにゲームプレイ時間自体は短いです。
あれだけ映像に力入れたら納得ではあるんですが、「映像なんて知るか、ゲーム体験の方が重要」って方だと評価の☆が1-2個くらい下がるかと思います。
一言で表すなら遊びやすくて映像がきれいなゲームでした。
正直なところ強く印象が残るわけでもないけど良ゲーなのは間違いないくらいの立ち位置です。